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リレーINTERVIEW

ビジネスシーンでのEメール!特別インタビュー第17回 浅香 昌宏氏

吉祥寺怪人さんからのご紹介で、浅香昌宏さんにお話を伺いました。
浅香さんは、世界の最新ミリタリーの情報誌『ストライク アンド タクティカルマガジン』の編集長です。雑誌を出版する上での苦労や編集長としてのこだわりを、創刊号からのバックナンバーが並ぶ神保町のオフィスでお話を伺いました。(08/7/30)

どういった方が読まれるのでしょう?

軍事雑誌の中でも特化した専門誌ですので、自衛隊、警察の方はもちろんなんですが、一般の方にもファンが多いですよ。年齢層は40才代以上が多いですね。
映画の影響もあるし、時代によって世代交代があったり、ファン層が変わりますね。阪神淡路大震災やオウム事件、2000年のアメリカの同時多発テロから自衛隊に対する一般の目が変わりましたね。国際貢献の専門部隊となりました。ですから必然的に自衛隊の取材も多くなってきていますね。
うちはカメラマンやライターさんがそれぞれのテリトリーで軍や部隊との交渉などをやってもらってるんです。雑誌は元々簡単には作れないものですが、特にこの分野は取材の許可がなかなかおりないこともあって、長年の経験といろんな人達との交流、お付き合いがないと難しいですよ。陸海空含めて軍事雑誌はいっぱいありますが、兵隊さんをメインに作っている雑誌は少ないというか、つてがないとできないんです。

独自の取材ルートがあるということでしょうか?

1985年に入社した出版社、ワールドフォトプレスで軍事雑誌を出していたのですが、当初は全く知識はありませんでした。でも仕事をしているうちに覚えるんですね。そのうちに読者の方との交流が広がって、みなさんに教えていただいたりしましたね。その頃の名刺の数はすごかったですよ。そうやって日本全国、あるいは海外の軍事関係や自衛隊の方とのつながりができて、普通のみなさんよりは見れないところや取材できないところも優先的に見させてもらったりできるようになったわけです。
今はうちのホームページからの問い合わせなどを通じてファンの方々との交流ができるんですが、その他にも二つの公式ブログや関連するみなさんのブログなどでも情報を得ています。先ほどもお話したように軍事関係の方との繋がりで、普通では見られないところも取材させていただいたりしています。中でも特殊部隊とか自衛隊の最新装備とかの記事はスクープできていると思いますよ。

インターネットが活躍していますね?

情報収集には使っていますね。ただ、パソコンが普及していなかった時はサイトで紹介されている画像に商品価値がありましたが、今はみんなが見られるようになったので価値がなくなりました。我々は“ネットで流通していない情報を提供する”というところで差別化を図っています。そうでないと今後の出版物は難しいと思います。
ちょっとみなさんとは違うかも知れませんが、イラク戦争以降はインターネットの普及率が高くなって、一生懸命取材をしてもインターネットのスピードに追いついけなくなってしまいました。国防省などはかなりいい最新の画像を提供してますしね。それを利用していた時期もありましたが、簡単に手を入れられるようになってからは逆にネットから取り込んだ画像は全く掲載しなくなりました。今でもそういう写真を使っている雑誌を見かけますが、そういった素材を使わないことがうちのこだわりですね。

原稿作りはどうでしょう?

原稿はパソコンで作りますし、印刷会社とのやり取りもデジタルになって、写植を切り貼りしていた昔に比べて楽にはなりましたが、当時はそれはそれで面白かったですよ。僕が出版社に入った80年代はまだ紙の時代でしたから、出張校正と言って時間が無い時は編集者が印刷会社に行って、入稿とともに校了を行うことがよくあったんです。その場で写植を貼って直してそのまま印刷にかけてしまうわけですが、原稿の字が「送り」、例えば、文章に何文字かを追加するとズレていきますよね?ワープロなら自動で最後まで一気にバ〜ッと直してくれますが、全部手作業で、一行一文字ずつカッターで切って詰めて...という作業をしなければいけないんです。たかが4ページでも6時間ぐらいかかったりしてました。当時は手張りするしか方法がなかったんですよね。写植の詰めって字が曲がったり寸法が変わったりしますので、簡単に一行ずつ詰めればいいというものでもないんですよ。職人業ですよね。今はパソコンで簡単に直せるようになったので、その点は楽になりました。

苦労するのはどんなことでしょう?

何から何まで気が抜けないので全部苦労しますよ(笑)。旬なネタ集めはもちろんなんですが、最大4人でやっているので、運用、経理、流通など編集以外のことも何から何までやらなければいけないんです。バーコード制作とか取次の交渉って普通の出版社では販売部がやるんですが、ここでは僕がやってるんです。7社の取次(本の卸)との交渉だけでもが丸3日間はかかりますね。各社の販売部の人はそれが仕事ですから一日中取次の仕事をやっていてもいいんでしょうが、それが終わったら僕は少しでも早く帰って朱入れをしないといけないんです(笑)。それがきついですね。
本屋さんってチェーン店とか個人店などいろいろあるんですよ。取次も系列があって、その取次との契約で本が流通しているんですが、取次の効率主義といかに発行部数を上げるかという出版社の実売主義とのせめぎ合いなんですね。例えば返品ですが、返品の際のトラックのガソリン代、人件費など取次持ちなので、少しでも輸送費を抑えたいわけです。最近は本屋さんが減っているので結局は取次との交渉で発行部数を決めざるを得ない状況なんです。
でも僕はそっちが本職ではないので、本当はもっと充実した人材で望みたいんですがね。

構成ではどんなことろに気を使いますか?

僕達は現場に行っていませんが、実際に行ったカメラマンさんやレポーターさんはそれなりのイメージをもって、僕達に素材を渡してくれるわけです。それをいかに壊さないで表現するかです。そのためにはできるだけたくさん話を聞くんです。どういう状況だったのか、どんな心理状態だったのか、どんな立場なのか、いろいろ話してもらって僕達にイメージを移してもらうんです。それをまたデザイナーさんに移していきます。リレーになってしまうので、表現したかったイメージ通りとはいかないかも知れませんが、極力忠実に守るようにしています。
出版社によっては主観が入ってしまい、完全な報道ではなくなるので、著者の言うことは聞くなといった考えをもったところもありますし、「情」が入ってしまうのでカメラマンと編集長は絶対に会わせないというところもあります。写真は客観的に見て、それがどの位の価値があるかが写真週刊誌の使命だから、その撮った状況や事情、私情を入れるべきではないというんですね。確かにそれも正しいんですが、でも僕の場合は事情を聞きます。雑誌社によってそれぞれスタンスがあるということですね。

次号の企画はどのように決めるのでしょう?

普通雑誌って2号、3号前のを作りますが、それをやらないんです。と言うか次号も全く真っ白です(笑)。みんなから「よく怖くないね。」って言われるんです。カメラマンにも連絡取ってないですし。下手に欲かいちゃうといいものがおりてこないんですよ。面白かったから半分は次号に残そうっていうこともないですね。後先考えないで全部出しちゃうんです。全部出し切って空にするとネタが次また来るんですよ。実際の作業時間より“タメ”の時間の方が多いですが、何とかうまくいってるんです。これも雑誌社によっていろんなやり方があるということですね。


ストライク アンド タクティカルマガジン『ストライク アンド タクティカルマガジン』
対テロ・特殊部隊を筆頭とした本格的な軍事専門雑誌。海外の実銃の紹介や自衛隊などの取材、モデルガンの紹介などで構成される。日本国内の警察・自衛隊・海上保安庁から、世界各国の軍隊を独自のルートで取材。二ヶ月に一度の発行で、発行部数は30,000部。



第18回特別インタビュー 小山内秀友氏
第16回特別インタビュー 吉祥寺怪人氏

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