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リレーINTERVIEW

ビジネスシーンでのEメール!特別インタビュー第14回 吉川みき 氏

岡崎司さんからのご紹介で、吉川みきさんにお話を伺いました。吉川さんはシンガーソングライターやラジオのDJとして活躍していた8年前に突然「重症筋無力症」という難病に倒れ、長い闘病の末に見事に復活。現在は自らピアノの弾き語りをするかたわら、ミュージシャンのサウンドアレンジや音楽プロデュースなどもされています。そんな吉川さんに音楽との出会い、病気、今、そしてこれからを伺いました。(08/6/12)

音楽をはじめたきっかけを教えてください。

お転婆だったのを少しでもおとなしくさせようと、親がオルガン教室に通わせたのが始まりなんです。すぐに音楽が好きになり、小学校の時にはピアノの先生になるのが夢になったんですが、中学校で音大に行きたいって先生に相談したら、あっさり「無理です。」って言われてあきらめました(笑)。今なら先生にダメ出しを出せるんですが、当時は“無理なんだ〜...”って思っちゃったんですよね。でも深夜放送でカーペンターズとかのポップスを聴いて、こっちにも音楽の世界があることに気が付いて、“音大が無理ならこっちで頑張ろうって”思ったんです。
高校生の頃の夢は「プロのキーボーディスト」でしたが、大学の時にボーカルが辞めるとバンドがつぶれるっていうことに気が付いて、悩んだ挙句、つぶれないバンドにするためには自分が歌うしかないって歌もうたうようになりました。でも自分の声にコンプレックスがあって歌うことは好きじゃなかったんですよ。大学を卒業してからは真剣に音楽がやりたくて、'91年に京都で『B#』(ビーシャープ)というグループを結成して、ソニーレコードから何枚かCDを出せるまでになったんですが、音楽しか知らなかったのでビジネス的なことや営業が全くわからず、せっかくのチャンスを生かしきれませんでした。結局成果も出せずに、さぁどうしようっていう時に今の事務所「キャシーズソング」の社長がウチでやらないかと声をかけて下さって、それでソロで活動をするようになりました。ピアノの弾き語りスタイルでライブをやるようになったのがこの時期です。ソロになってから'99年までに2枚のCDをリリースしました。

病気になったのはその頃ですか?

'99年頃は週に2回、3時間のラジオ番組を担当していたので、疲れているのかな〜って思ってたんです。で、ある日駅の階段を上がっていたら、最後の二段くらいで全く足が動かなくなったんです。でも二週間後には何でもなくなって、病院で「自律神経失調症」と言われてお薬をいただいたんです。それから二年位薬を飲んだんですが、ちっとも良くならないんです。かなり体調は悪いはずなんですけど、私自身は気が付かないというか病気だと思っていなかったんですね。薬のせいかその頃の記憶がないんですけど、周りは私を一人にしないように夜も交代で付き添ってくれる位おかしかったようです。病名が「重症筋無力症」だったとわかったのはかなりたってからでした。
「重症筋無力症」というのは、筋肉を動かさなくてもいいって脳が命令してしまう病気なんです。それまで飲んでいた精神科の薬が逆にその病気を悪化させる原因になったみたいですね。とうとうある時息ができなくなって救急病院に運ばれて、それから寝たきりの生活が二年以上も続くことになりました。意識があるのに動けない、トイレにすら行けない。目が覚めると「今日も目覚めてしまった…」って、それは地獄のような一日です。 窓から飛び降りたいと思っても一人でその窓に行くこともできないんです。気が狂わないように頑張ろう!って、例えば今日は18歳の時の夏の楽しかったことを思い出そうって、それで一日をつなぐんです。病気の性質上、薬が効くのも良くなるのもゆっくりなんです。100人以上も同じ病室の患者さんを見送って、もう自分は病院から出られないんだって何度も思いました。
そんな時ホームページを立ち上げて外とつながるようにしてもらったんです。病室はパソコンが見れないので、いただいたメールはプリントアウトして持ってきて読んでもらったりしてました。それがあったから頑張れたんだと思います。それまで音楽から離れたことがなかったのに、闘病中は聴きたいとも必要とも思わないし全く別の世界のものになってしまいました。いつか元気になって、歩いたり食べたり笑ったり普通のことができるようになりたいというのが夢で、音楽は希望にはならなかったですね。

音楽活動を再開したのは?

2002年のお正月から自宅で過ごすようになったんですが、その頃には音楽事情もかなり変わってパソコンでいろんなことができるようになっていたので、機材を揃えて苦手な機械の操作を覚えることにしました。最初はすぐ疲れてしまうのでゆっくり少しずつ覚えていって、2003年頃からお仕事をいただけるようになりました。手術の後遺症で片方の声帯が麻痺してしまったので唄うことはできなかったんですがピアノは弾けたので、バックでピアノ演奏をしたり、作曲やアレンジをさせていただくようになりましたし、ラジオのお仕事も再開しました。
今はインターネットラジオで、自分の番組を2本持たせてもらっています。一つは「d-dealer.net」で聴ける『radioほっこり洞』、もう一つは「Care-Fit WEB STATION 〜Kizzna〜」の中の番組『吉川みきのこの歌この思い』です。
『吉川みきのこの歌この思い』は普通のFM局と同じようにスタジオに入っての収録でディレクターさんもいらっしゃいますが、『ほっこり洞』は録音から編集まで自宅で一人でやっているので、犬やカラスの鳴き声や生活音が入っちゃってますが、それはそれでいいかなって思います(笑)。 インターネットラジオは作品として出来上がったものでなくともOKなので、未発表のデモテープとか作成しながら途中で聴いてもらったりできるところが今までのラジオとはちょっと違いますね。

病気をして音楽に対する考え方は変わりましたか?

音楽というか、全てが変わりましたね。
動けないことを経験したから毎日がありがたいんです。体って筋肉でできているんです。まばたきをするのも、口を閉じるのも笑うのも、ものを飲み込むのも全部筋肉なんです。入院中は鼻からご飯を食べていたので、“ご飯を食べたい”って思ってたから食べられることが嬉しいし、自分で食器を洗えることも嬉しいし、誰かに会うと“会えて嬉しい!”って思うし、一日っていろんなことができるんだな〜って実感もします。喜怒哀楽もシンプルになって、あまり悩まないようにもなりましたね。
今は、自分には音楽しか残ってないってはっきりしました。選択肢がなくなった分迷いはないわけなので、あとは自分の持っているもので進むのみです。病気になる前までは、音楽が好きだから音楽を続けていたんだと思います。でも今は"人はまた笑えるし幸せな気持ちを見つけることができる"ってことを、とにかく一人でも多くの人に感じ取ってもらいたいんです。そのためにも続けて行きたいな…と、音楽に対する心の持ち方が変わってきましたね。

今後の予定を教えてください。

7月31日に初のインストアルバム「Reunion」を発売します。“reunion”とは再会っていう意味なんですよ。iTunesでの配信も予定しています。また同じ7月31日に渋谷HOMEで「Reunion」の発売を記念したライブを行います。いつもとは一味違った「Another side of 吉川みき」をお見せできると思いますのでご期待下さい。
CDやライブに関する詳しい情報は、私のオフィシャルサイト「吉川ほっこり洞」でご紹介しています。
また、同じ事務所のHIP HOPグループ『D-naught』のライブサポートやトラック制作、西川峰子さんのアルバムのプロデュースもこの後予定しています。


吉川みき氏吉川みきさん
シンガーソングライターとして将来を嘱望されながら重症筋無力症に倒れたが、奇跡的な回復力で病気を克服。2002年に二年半の闘病生活を綴った『病床からのIN MY LIFE』(扶桑社)を出版。
2006年にはライブ活動を再開。待ち望んでいた多くのファンを喜ばせた。
現在は自身の音楽作品の制作をはじめ、他のアーティストの楽曲提供、ライブサポート、執筆活動など幅広く活躍している。




インタビューのあいだはずっと笑顔でお話してくださいました。とにかくその笑顔とキュートな声が印象的で、生死をさまようほどの病気と戦った苦しさはまったく感じられませんでした。以前は小さいことで悩んだりくよくよしていたとおっしゃっていましたが、私達の想像を超えた経験をしたからこそ、しなやかでおおらか、そして前向きな生き方ができるようになったのかも知れません。今回は元気をいっぱいいただきました!7月31日発売のインストアルバムが楽しみです♪
吉川さんの曲は『ほっこり洞』で聴くことができます。

第13回特別インタビュー 岡崎 司氏(第二部)
第15回特別インタビュー モリナガ・ヨウ氏

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